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逃げきれる」「不安」…タリウム高1パソコン日記

 静岡県伊豆の国市、県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)を劇物タリウムで殺害しようとしたとされる事件で、女子生徒がインターネットに公開していた簡易ホームページ「ブログ」とは別に自分のパソコンでつづっていた日記に、母親とみられる人物に何らかの薬物を飲ませた方法を具体的に記述していたことが11日、わかった。


 日記には、コーヒーと冷蔵庫の麦茶一つに混ぜたことや、人工呼吸器がつけられた入院中の人物の口に水溶液をたらしたことなどが記されていた。「逃げ切れる。捕まるものか」「ばれないか不安で仕方がない」などの記述もあったという。


 県警少年課と三島署は、日記の日付が母親の入院日や容体など、これまでに判明している事実経過と一致している点に注目。女子生徒は容疑を否認しており、記述の信頼性とともに裏付けを進めている。


 日記には、ブログと同じ「僕」という一人称が使われている。県警は「母親」や「タリウム」といった言葉はないが、女子生徒がそれぞれ別の呼び名で表現していたとみている。
(2005年11月11日14時4分)