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女子高生、ブログに母の容体　猫使い実験も

　静岡県伊豆の国市の県立高校１年の女子生徒（１６）が母親（４７）に劇物のタリウムを摂取させたとして殺人未遂容疑で県警に逮捕された事件で、女子生徒はインターネット上の日記（ブログ）に母親の容体の変化を記録していたことが１日、分かった。県警は動機の解明につながる部分もあるとみて、慎重に捜査している。
　女子生徒のブログでは、母親の容体の変化や当時の心情、薬品の購買記録などが記されていた。９月１２日の欄には「今日も母の調子が悪い。２、３日前から脚の不調を訴えていたけど、遂に殆ど動けなくなってしまいました」などと書き込まれていた。「今日薬局から電話がありました。問屋が“酢酸タリウム”と“酢酸カリウム”を間違えたらしいです。すぐに取り替えるそうですが、待ちわびている」といった記述もあった。
　ブログの中では自分のことを「僕」と呼び、「一度だけ生まれ変われるとしたら、僕は植物になりたい」とも書かれていた。
　これまでの調べでは、女子生徒は薬局やインターネットを通じてタリウムを購入していた。高校では化学部に入り、薬品に関しては教師も追いつけないほどの知識があったという。市内の薬局では「自分は化学部」と説明してタリウム化合物の薬を買い、猫などの身の回りの動物に薬品を与えているところも目撃されていた。
　女子生徒は母親の入院後に薬物を飲んで自殺を図り、１０月２１日から３１日まで入院していた。容疑については否認を続けている。