絶望の世界との関連性を探る

1. はじめに

5 年前ほどに絶大な人気を誇ったアングラ系のサイト「絶望の世界」の製作者は、岩本亮平という HN を使用していました。そして、今回の事件の容疑者といわれている人物もまた、岩本亮平と名乗る blog を運営していました。このことから、「絶望の世界」に何らかの影響を受けた可能性が考えられます。よって、「絶望の世界」内の「〜僕の日記〜」より、容疑者との特徴の関連性を一覧表にしてみました。

2. 日記の書き始めが同じ

容疑者のものと思われる日記の 6 月 27 日には、以下の文章があります。

日記を書き始めようと思います。
学校の人はこの事を知らないので、嫌な事とかも全て書くつもりです。

それに対して、「絶望の世界」の書き始めである 11 月 8 日には

日記を付ける決意をしました。
学校での嫌な事とかもきちんと書いていくつもりです。
僕の周りの人は僕がインターネットをやってる事を知りません。

と書かれています。

3. 僕という表現について

容疑者の日記には、至るところに「僕」という表現が使われています。また、同じように「絶望の世界」の主人公は「僕」という表現を使っています。

4. 日記のタイトルの付け方

絶望の世界」のタイトルには 2 種類の付け方が存在します。
一つは「○○の○」という、章のタイトルを付けるときに使われるものと、もう一つは「○○」という 2 文字の漢字からなるタイトルがあります。
この付け方は、容疑者のものと言われている日記中にも多数みられ、また形式は違うものの、漢字の使い方など、似ている部分は多いと感じられます。

5. 天気を書く

最近の blog の日記には珍しい天気を書くことが偶然にも一致しています。こればかりは、偶然以上のものではありませんが、一致している点として挙げておきます。