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手さしのべれば… 生徒ら悩む−−保護者対象に説明会

 伊豆の国市の県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)に劇物タリウムを飲ませたとして殺人未遂容疑で逮捕された事件で、少女の通っている高校が4日、少女の同じクラスの保護者を対象に説明会を開いた。保護者からは「娘が『昼食を一緒に食べるよう誘えば良かった。もう少し温かい手をさし伸べれば良かった』と悩んでいる」と、生徒たちが自責の念を感じている様子が報告された。
 説明会は同日午後6時から約1時間行われ、保護者38人が出席。保護者からは「今は生徒も興奮状態にあるが、これから急に落ち込むかもしれないので、対処をお願いしたい」と要望が出た。PTA会長の男性(52)は「平常の学校運営をしてほしい」と語った。
 同校は同日、生徒全員にカウンセリングの希望調査を行った。3年生の男子生徒1人が希望したため、県教委のカウンセラーが派遣される予定。