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タリウム事件、逮捕の女子生徒の高校で保護者説明会

 静岡県伊豆の国市、県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)を劇物タリウムで殺害しようとしたとされる事件で、殺人未遂容疑で逮捕された女子生徒が通っていた高校では4日夜、クラスメートの保護者を対象に説明会が開かれた。


 学校側は事件の経緯を説明し、在校生の心のケアのために、県教委に専門カウンセラーの派遣を依頼する考えを示した。


 説明会を終えた校長は、女子生徒は普段の学校生活で昼食の仲間に入ってこなかったといい、生徒たちが「事件が起きる前に、(女子生徒に)何かできなかったのか」と自責の念に駆られているとした。また、学校側が全生徒に対し、事件を受けて悩んでいる生徒の有無を把握するためにアンケートを実施した結果、3年生の男子生徒1人が悩みを寄せていることを説明会で明らかにしたという。


 PTA会長は、「普段通り、学校行事を粛々と進めてほしい」と学校側に要望したことを明らかにした。
(2005年11月4日21時55分)