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タリウム毒殺未遂事件、母に7月から症状

 静岡県伊豆の国市の県立高校1年の女子生徒(16)が母親(47)に劇物タリウムを摂取させたとして殺人未遂容疑で逮捕された事件で、女子生徒が自宅近くの薬局でタリウムを購入する以前の7月ごろから、母親が体調を崩し始めていたことが4日、静岡県警の調べで分かった。


 県警は、女子生徒がインターネットなど別のルートからも毒劇物を入手した可能性があるとみて、押収した女子生徒のパソコンの履歴などを調べている。


 8月下旬、女子生徒が「化学部の実験に必要」との名目で自宅近くの薬局からタリウムを購入したことが確認されているが、県警によると、母親には、これ以前の7月ごろから、中毒のような症状が現れ始めていたという。


 女子生徒は入院中の母親の病室を頻繁に訪れ、病状をデジタルカメラで撮影し、自分のパソコンに保存していた。県警はこのうち一部の写真をインターネットのブログ(日記風サイト)に掲載しようとした可能性があるとみている。
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