小学校の文集から事件を見る

はじめに

この文集は容疑者が書いた文集です。この文章の中には、世話をすることから得た感情など、今回の事件と関連性がある事柄が書かれているので、掲載することにしました。

飼育小屋が教えてくれた事

四年生のとき、初めて飼育小屋に入った。うさぎたちは大切にすればするほどなつくので、わたしは毎日のように世話をした。しかし、一つ気になることがあった。当時の六年生が勝手に入って来て、そしてそのままかたずけずに帰っていくのだった。


それから二年たち六年生になった。しかし当番が四年生から三年生になったことで心配が増えた。(三年生にまかせてだいじょうぶなのか? えさはちゃんとあげているのか?) そんな心配を胸にだき、ある日、中をのぞいてみた。思ったとおりえさはなく、ふんはかたまり、ゆかのようになっていた。その光景を見て不安になり、そうじを始めようとした。その時


「あー六年生が入ってるよー!」

という声がした。三年生の声だった。もしかしたら、わたしが四年生の時飼育小屋に入っていた人たちは、うさぎの世話もしてくれていたのかもしれない。逆の立場になってその時初めて気がついた。...