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タリウム事件の高1女子、劇物含む30薬品を所持

 静岡県伊豆の国市、県立高校1年の女子生徒(16)が、母親(47)を劇物タリウムで殺害しようとしたとされる事件で、女子生徒が県警少年課と三島署の調べに対し劇物を含む約30種類の化学薬品を所持していたと認めていることが9日、わかった。


 県警も女子生徒の部屋からこの約30種類の化学薬品を押収している。女子生徒は、所持していた薬品の種類を一つも間違えずに覚えていたという。


 県警はタリウムのほか酒石酸アンチモンカリウムなどを押収。アンチモンは女子生徒が傾倒していたとされる連続毒殺犯グレアム・ヤングタリウムとともに義母殺害に使用した劇物で、女子生徒はヤングの事件を模倣し、薬品を入手したとの見方が強まっている。


 また、女子生徒はヤングについて書かれた「毒殺日記」や薬品に関する本など約20冊を持っていることも供述しており、県警もこれらの本を押収している。
(2005年11月10日3時3分)