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日記風文書は「自作」、一部は創作と説明 タリウム事件

 母親を劇物タリウムで殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された静岡県の高校1年生の女子生徒(16)が、11日までの静岡県警の調べに、自室のパソコンに残されていた日記形式の文書を自分で書いたことを認める供述を始めた。文書は、特定の人物への薬物投与とその影響の観察を題材とした内容。ただ女子生徒は「創作が混ざっている」と説明し、容疑については否認を続けているという。県警は文書の内容と、女子生徒の供述について精査している。


 この文書は、女子生徒の自宅から押収したパソコンの「真実の口」と名付けられたフォルダーに残されていた。


 調べに対し女子生徒はインターネット上で公開されていたブログの書き込みが、この文書の内容を張り付けたものであることなども説明。8月24日と9月14日に薬局でタリウムを購入したことも認めているという。


 一方で、母親に薬物を飲ませたのかどうかなど容疑の核心に関する質問については、明確な答えをしていないという。
(2005年11月11日11時38分)